4/29 東京〜Los Angels〜Ensenada

10notミハシ氏と風魔のワタナベ氏にBAJA の写真を見せてもらううちに、行きたいな〜と思い始めていた。ことしのGWはフツーのサラリーマンにとっては絶好のスケジュール(一日休めば7連休)だったので、とりあえず、ツアーをそこにおしこんでしまえ!と一日の休暇で周りの顰蹙をかいつつもBAJA行きを決行した。

L.A.に到着すると、バイクを積んだピックアップがお出迎え。新車&ほとんど新車が積んである。うれしいけど、もったいない〜。新車にのるのはすごい久しぶりだ。

最初の目的地はチャパラル。さすが、噂に聞くとおり、無茶無茶広い。バイク本体バイク用品、あそこへいけば一式全部そろえられそう。バイク以外に ATVがすごく幅を利かせていることに驚き。こっちではこんなにメジャーなのね。もっとお金もってくればよかったなあと思いつつ、ブレストガードを一つ買ってがまん。

このあとは一路エンセナダへ。途中窓から見える町並みは同じ明るいベージュの色合いでみんな同じ色。建て売り団地はみんなこんな感じで色をそろえるんだと聞いたけど、これがとてもカリフォルニアっぽい。

さすがに時差ぼけでとても眠い。エンセナダの街で晩ご飯を食べた後はさっさと眠りについた。

 

4/30 Ensenada~San Quintin

時差ぼけだったせいか8時に起こされるまでまったく目が覚めなかった。たっぷり寝たのでこれから乗るぞと元気は満タン。

さてCRF230にまたがると以外と車高が高い。イメージ的にはセロー、SLと同じ社格かと思いきや、サスががちがちなのもあったけど前に乗ってたKDX以上に足が届かない。町中でこれはかなりつらいなあ・・・・半ケツどころか全部落とさないとダメなのでだんだんちゃりんこ乗り&降りになる。

舗装路を走るため、リアのスプロケ一丁落としてきたというがそれでも一速たりないくらいの感じ。XR650,600,400,CRF二台の体制なのでこういう移動区間のときはXR にすればよかったなあとちょっと後悔。

ダートに入ると一速足りないと思っていたのがちょうど良くなる。固くしまったフラットダートで砂埃がものすごい。砂漠のイメージだったBAJAとはちがい、このあたりは緑が多い。見渡す限りの緑の平原が気持ち良い。背の高い木はなく、足下くらいの低木と、小さなかわいいサボテン。海岸にでると、海が、雲一つない青空へ繋がっていくような錯覚を覚えるほど。ほんとにどっちも青い。

道はところどころちょいガレも混じるものの基本的にはかなり「さわやか」系のルートだった。昼食を海岸でとった後、そばの砂丘であそぶことになった。砂、苦手なんだけど走れるかな・・・?

高めのギアで勢いつけて、いくつかの丘を登ったり下ったりして、CRF結構やるなあと思っていたら、一つの丘を登った後、下るところがすっぽり掘れていた。全然見えていなかった。フロントからどすんとおっこちた。たいした勢いでもなかったし砂の上だったので全然平気と思っていたのだが、ナックルガードがじゃまして左手がバイクから離れなかった。バイクを起こそうとするとなんだかやばい痛さが・・・。

全然大丈夫ですよーといいつつ、やばいなーこの痛さは、なんかやっちまったなーと内心明日からのことが不安になっていた。

今日のところは大事をとって残りの舗装路をピックアップに乗せてもらうことにした。自分は助手席に乗せてもらってOld Mill Hotelへと向かう。たどり着いたところで、いきなりビールで歓迎。なんだここはメキシコ版ライダーハウスか?と思うほどバイクでいっぱいだ。ほとんどXR650,600のなかにKTMがちらほら。どちらもアメリカ人のツーリングのグループだったようだ。週末のツーリングとかで気軽にこんなところへ走りにこれるとはうらやましい環境だなあと思う。

 

5/1 San Quintin~Mike's Sky Ranch

湿布をして寝たのだが、翌朝、起きても手が痛い。テーピングでなんとか走れるだろう、と思ったけどクラッチ握るのも不可能。ということでまたもダートの入り口まで車に乗せていってもらい、そこから走らせてもらうことになった。見た目、ほとんどはれてもいないので、筋を痛めちゃったくらいだろうね、なんて話をしていたがそんんな痛さではないことに気がついていた。馬鹿だな、病院連れて行ってくださいとかいえばよかったのかな。でもここまできて車で見学なんてもったいないと思ったので、やせがまんだしていた。

左手は人差し指と親指をかるくハンドルにあてて支えて主に右手で運転、でクラッチ無しの状態で最初はなんとかついて行くものの、キャタピラが通ったあとのような細かい凹凸のダートが続いて、振動が手に響きだんだんペースが落ちる。周りのお荷物にならないペースで・・・と思い走る。

手の痛さは置いておき、景色はだんだんとBAJAらしくなっていく。山肌には岩がごろごろ転がり、背の低いサボテンが道の両脇を埋めている。(ほんとはもっと巨大なサボテンがある南へいけたらと思うけど・・・)きもちよくかっ飛ばして走れないものの、やっぱりこの景色の中を走らないなんてもったいない。ダートだけでもと走らせてくれたスタッフの人に感謝。路面的にはF2小湊を平らにならしたような感じでところどころに亀裂の走った岩盤。(まさか日本へ帰ってすぐ小湊閉鎖という悲しいニュースを聞くとは・・・)

さてBAJAの名物宿のMike's Sky Ranchへ到着。「ランプの宿」で夜10時以降は自家発電で灯していた電気がすべて消えてしまい、あとはろうそくとランプで過ごす。やっぱり大人気の宿なのだろう、昨日のように到着するとすでにバイクだらけだった。中庭のプールの周りにバイクを止めておく習わしになっているのか、プールをかこんでなんと44台ものバイクが並ぶ光景はちょっと圧巻。そのまわりにすでにくつろいだライダーたちがビールを飲みながらしゃべっている。俺は先週出張で日本へ行っていたんだ、日本はいいところだねなんて話しかけてきてくれるライダーもいたりしてちょっとうれしい。バハへきて初めてXR250の女の子ライダーにも遭遇。ここでは250CCは女の子バイクらしい。みんな650に乗っても膝曲がって足べったり、な体格の人ばかり。足の長さだけ、5センチでいいから分けてほしい・・・

5/2 Mike's Sky Ranch~Ensenada

今日は舗装路の移動区間が結構長い。メキシコの国道はひたすらまっすぐで最初は北海道で感動したようにそのまっすぐさに感動するものの、あまりに長すぎてだんだん飽きてくる。230はやっぱりほぼ全開でまわしているので振動すごいはシートかたいはで、ケツがいたくてたまらない。ダートに入るとほっとする。

National Parkの中に湖があるというのでそこを目的地にして、サンド&ところどころ亀裂のはしった岩盤の道を走っていく。森のなかで結構くねくね走っていくのだが、高速ダートばっかりだったから、これが楽しい。排気量あんまり関係ないし。

このあたりも緑結構豊かで、写真を撮ると、山肌に転がっている岩が雪みたいに見えて、一見涼しい高原地帯みたいだ。とはいえ目的の湖は今は干上がっていてないよ、途中の売店のおっちゃんにいわれ、このあたりはやっぱりBAJAなんだわーと実感。

ここを出てから街へたどり着くまでは生活道で使われているフラットダートだったがこれがくせ者。細かい凹凸がひたすら続く上に結構なサンド路面が何キロも続くのでいったいいつ終わるんだろう?とがまんがまんの連続だ。3日間のライディングで一番しんどかったのがこの生活道だったかも・・・。

3日間あっという間に終わってしまいました・・・短すぎ。BAJAの南端まで行ってみたいし、レースのサポートにも来てみたい。そのためには・・・一辺仕事やめなきゃ?

その後

帰国の翌日、医者に行くと手を触るなり、「これは折れてるよ。今までほっといたの?ばかだねー」の一言。レントゲンではきれいにぽっきり折れてるのがわかった。

5月6月に予定していたレースがぱあ。直ったら残り半年怪我せず楽しく走る、を目標にがんばります。


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